大西ブログ

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仰げば尊し!田んぼの学校 恵み編に参加してきました

宝酒造さんが主催している「田んぼの学校」!最終回である第4回、「恵み編」のレポートです。5月から始まった田んぼの学校も7ヶ月を経てついに卒業式です。


(この記事は、宝酒造提供によるはてなPR企画の一環です。後日DigiStyle京都で参加レポートがまとめられる予定です。)

田んぼの学校とは

宝酒造「田んぼの学校」では、お米(もち米)づくりを体験しながら田んぼ周辺の生物を観察するほか、お米から本みりんができるまでの流れも学習します。これら体験を通して、自然の恵みと命のつながりを学びます。

宝酒造 田んぼの学校 | 環境活動 | 宝酒造株式会社
  • 第1回: 米づくり/田植え編
  • 第2回: 米づくり/草取り編
  • 第3回: 米づくり/収穫編
  • 第4回: 恵み編

全4回のイベントもついに最終回。自分たちの手で植え、草を取り、収穫したもち米やそれを原料にしたみりんを使って料理をしたりみりんやおせち料理について学びます。
今回もこれまで同様、 id:chris4403 さん一家と一緒に参加してきました!

始業式

12月も半ばになり、こないだ収穫したと思ったら季節はもう冬。いつもはドライブで出かける田んぼの学校ですが、最終回は「ラ・キャリエール クッキングスクール」でした。

京都市役所を見下ろせる素敵なロケーション!

結婚式場にも使えそうなスクール内のホールで最終学期の始業式です。いつも通り校長のご挨拶から始まります。

1時間目 みりんの楽校(がっこう)

1時間目の授業は大人と子どもに分かれて受けます。大人は「みりんの楽校(がっこう)」。みりんや清酒の料理に及ぼすちからを学びます。

みりんが出来るまで。みりんがどうやってできるのか考えたことも無かった…。

そして、「本みりん」と「みりん風調味料」は全然違うものだった!

  • 本みりん
    • アルコール分が含まれているので酒税がかかる
    • 複雑な糖類による味、アルコールによる生臭みを消す効果や味のしみこみ、煮崩れ防止などの効果がある
  • みりん風調味料
    • アルコールを入れずに作るので酒税がかからない
    • アルコールや糖類の効果が無い

全然違う!びっくりしました。

というわけで利きみりん。「本みりん」と「みりん風調味料」を比べてみましょう、というコーナーですが…
これが、匂いを嗅ぐだけで全然違うものでした。甘い中にも清酒のようなよい香りのする本みりんに比べて、人工的な甘い匂いと酸っぱい匂いが混じったみりん風調味料。

そして、調理したものを食べ比べても差は歴然でした。本みりんで作った方が

  • 歯触りが全然違う。本みりんでは柔らかく、みりん風の方は堅さが残っている
  • 甘さがまろやかで不自然さがない。みりん風の方はべたっとした甘さ
  • 良くしみこんでいる。噛むと中から汁がほとばしるような感じ

右が「本みりん」だったのですが、食べた後も差は歴然。しっかりと汁が吸い込まれているのがわかります。

本みりんのすごさは宝酒造さんのサイトにも詳しく載っていました。
タカラ本みりん | 調味料 | 商品紹介 | 宝酒造株式会社

そして、みりんだけでなく、「清酒」と「料理酒」にも違いがあるんですね。料理酒も、みりん風調味料と同様に酒税を免除するために塩分を入れて不可飲処理をしているそうです。なるほどー、そりゃ本みりんや清酒の方が美味しいわなーと納得。
http://www.takarashuzo.co.jp/cooking/tsubo/index02.html

と、親たちがアルコールを摂取しながら本みりんについて学んでいる間に、子どもたちは田んぼで作ったもち米から作ってもらえる「本みりん」のラベルを手描きで作っていました。どんなラベルにしたの?って聞いても「絶対内緒」と教えてくれません。本みりんが届くのが楽しみです。

2時間目 料理教室

2時間目はメインイベント、「料理教室」です。まずは講師の先生の見本を見ながら全体の指導を受けます。

今日一日でこんなに作ります!

こんなテレビの料理番組みたいなセットで手元を拡大してもらいながら詳しく説明してくれます。下の子は「これテレビでやるの?」って勘違いしてました。

説明を熱心に聞いてる下の子。

聞きながらだんだん変なポーズをし始める下の子。

ひとしきりの説明を受けて、用意してもらったエプロンに着替えて張り切る子どもたちです。

3つの教室に分かれて、家族ごとに一つのアイランドキッチンを借りて(贅沢!)調理開始です。

白みそのお雑煮

一品目は白みそのお雑煮。本当は複数の料理を段取りよく作ったのですが、時系列だと混乱するので料理ごとにまとめてみました。

まずはお雑煮の具になる人参と大根を短冊切り。左手は猫の手!子供用包丁は使ったことあったのですが大人用の包丁でおっかなびっくり、でも上手に切れました。

京風に白みそ仕立てです!白みそは大量に入れるので鍋に入れる前に溶いておきます。

椀の底に茹でたお餅を入れて、白みそ汁を入れて仕上げは三つ葉。センスの見せ所ですね。(煮てる時の写真撮り忘れた)

お雑煮できあがり!

若鶏のきじ焼き

鶏もも肉を下ごしらえ。余分な脂身や皮を切り落として軟骨を取り除きます。

塩こしょうで下味をつけます。「高いところから塩をふると満遍なくふれます」と教えられるも、背の低い下の子はこれが限界。

フライパンで焼きます!

いい色!美味しそうに焼けました。この後オーブンでさらに焼きます。

醤油、みりん、お酒を大さじ2杯ずつ、味付けの準備をしておきます。慎重に計量しています。

オーブン調理後は、先ほどつくった調味料を絡めてさらに焼きます。

焼けたら、少し冷まして食べやすい大きさに切って、

盛りつける!焼き汁を上からかけるとそれっぽい。

若鶏のきじ焼き、できました!つけ合わせはししとう!

大豆入りのごまめ

三品目は「ごまめ」。田作(たづくり)とも言いますね。おせち料理の定番です。炒り大豆も入ります。

ごまめを炒めて水分を飛ばした後、

調味料を粘り気が出るまで煮詰めて、炒り大豆と合わせます。

炒め上がったら、バットに並べて熱を冷まして、

皿に取り分けます。

出来上がり!簡単なのにこの照りはみりんの効果か!みりん万歳!

出し巻き

四品目は出し巻き玉子!これ上手に巻けたらプロっぽいやつ!

卵割る下の子。卵を割るのに異常な執着を見せて、料理始まった瞬間から「卵先に割っとく?僕割るけど?」って言い続けたけどようやく割れました。上手に割れて良かった。

だし汁と混ぜた卵を四角いフライパンで焼く!そして巻く!お姉ちゃんはさすがに上手。一人で上手に巻けました。

下の子は僕と一緒に。いい焼き色がついて美味しそう。こちらも上手にできました。

巻き簀に巻いて冷ましたあと、切り分けます。

下の子も。

出し巻き、出来ました!斜めに切ったのは上の子のセンスです。

みたらし風だんご

最後にデザート。みたらし風団子。白玉粉から団子を作るところまではあらかじめできていました。

フライパンで白玉団子を焼く。くっつくやすいから注意してください、と言われたけど確かにくっつくくっつく。細心の注意をはらって焼いてます。

上の子とバトンタッチして、たれと絡めます。

またバトンタッチ。たれとよく絡んだら、つぎは配膳。

上手にできました!照りっ照り。これもみりんの力か。


というわけで…

全部の料理が完成しましたーー。なにこれオシャレじゃないですかー。

「いただきます」と言うやいなや、料理にかぶりつく子どもたち。自分で作った料理は格別ですね。結構ボリュームあったのに残さず完食しました!
「ごまめ上手にできたから、おばあちゃんの家でも作ろうよ」とか会話も弾みます。

3時間目 お正月をもっと楽しもう!

満腹満足で迎える3時間目は、「お正月をもっと楽しもう!」と題して、おせち料理について学びます。

おせち料理に込められた意味、はいはい知ってます!と思ったら・・・

出たーーーー!!!お節かるた!!!!「込められた意味」を上の句よろしく詠んで、対応する絵札を取るという斬新なかるたです!
うちの子のテーブルは異常に盛り上がり、これだという絵札にテーブルの子どもたちが同時に手を伸ばし「ちはやふる」もかくやという熱戦が繰り広げられました。同着の全員がお手つきというシーンも何度も…。

卒業式・終わって

楽しかった「田んぼの学校」も全ての授業が終わって、卒業式です。えっもう?という気分でいっぱいです。

chris4403一家の背中越しに卒業証書授与。本物の学校の卒業式よろしく、一家族ずつ名前が呼ばれ、校長先生から卒業証書を手渡しされます。

もう人生で手にする事も無いと思っていた卒業証書。

おみやげには、スパークリング清酒「澪」、できたばっかりのお餅!そして3時間目の授業でも出てきた「節句かるた」!
お餅はしゃぶしゃぶ用の薄いのと太いのと二種類いただいたので、早速その日の夜は鍋にして薄い方のお餅をいただきました!肉より餅が人気の鍋になりました!
節句かるたは、正月に実家に帰ったらおせち料理と一緒に両親と子どもと遊ぼうと楽しみにしています。

いただいたものはそれだけでなく、調理実習で使った「タカラ本みりん」「料理のための清酒」のエプロンとバンダナを家族4人分いただいて帰りました!企業グッズ好きの我が家にはこれも嬉しいプレゼント。今度家族で料理するときは全員でまたこれを着たいです。

おまけ

テレビ取材が入っていたので、その日の夕方のKBSのニュースをチェックしたら、うちの子がアップで映ってました。ちょっと嬉しい。

まとめ

というわけで、7ヶ月間全4回の田んぼの学校が無事に終わりました。農作業体験を行える、という気軽な気持ちで参加したのですが、単に農作業を行うだけでなく、里山の自然に触れ、生き物に触れ、その生き物が田んぼを育むという事を全身で実感しました。
また、そこから米がぐんぐん成長したのを自分の目で見届け、それがさらにみりんやお酒になり、調理に使われることで食べ物の魅力を何倍にも引き出す、という壮大な手間の果てに美味しいご飯を食べれるということを学びました。
家族で一緒に汗を流して作業する楽しさに加え、沢山の発見と学びを与えてくれた「田んぼの学校」、そしてそれを運営されている宝酒造さんに感謝して、この4回のレポートを締めくくろうと思います。ありがとうございました!!

「田んぼの学校」過去の記事

[第1回: 米づくり/田植え編]
田んぼの学校で田植え体験してきました - 大西ブログ
[第2回: 米づくり/草取り編]
今度は草とりだ!田んぼの学校第2回に参加してきました - 大西ブログ
[第3回: 米づくり/収穫編]
生命賛歌!田んぼの学校収穫編に参加してきました - 大西ブログ